【30代の海外転職】年収ダウンは避けられない?給与交渉で差をつける方法
東南アジア転職の給与相場と、年収ダウンを防ぐための給料交渉のコツ
30代の海外転職で直面した「給料」のリアル・・・とても知りたいです!
「海外転職したら、年収は上がるはずだ!」そんな期待を胸に、日本を飛び出したものの、実際にオファーを受けて驚いた。
「日本にいた時より給料が低い…?」私自身、海外転職を経験しましたが、現地採用の給与のリアルを知るにつれて、ある事実に気づきました。
「給料交渉をしない人ほど、損をする」なぜなら、日本人は給与交渉を避ける傾向が強く、「オファーされた額=受け入れる額」だと考えてしまうからです。
しかし、海外転職では交渉次第で年収が大きく変わる。
この記事では、東南アジアで「年収ダウン」を回避するための給料交渉術を徹底解説する。
転職で人生を変えたいなら、遠慮せずに賢く戦おう。
東南アジア転職を考えているが、「給料が下がるのでは?」と不安な30代の方
現地採用の給与交渉を有利に進めたい人、損せず転職したい人
東南アジア転職で年収が下がる理由と、給料交渉で回避できる方法
現地採用・駐在員の給与相場と、成功する人の交渉パターン
こんにちはニオです。
日本・米国・中国の現地企業で働いた経験から、このチャンネルでみなさんの海外転職へのお手伝いをできればと思ってます。
プロフィール
東南アジア転職で年収ダウンが起こる3つの理由
「海外転職=年収アップ」だと考えている人は要注意です。
日本の給料基準と海外の現地採用の給料基準は大きく異なり、「何も考えずに転職すると、年収が下がる」 可能性があります。
転職を決意するにあたりインターネットでのリサーチは欠かせません。
参考になるリンクも紹介しています。
①現地採用の給与水準は日本とタイは同等?
状況は少しずつ改善はしていますが、日本では未だ年功序列が残っており、経験年数が長いほど給与が上がる傾向にあります。
一方で海外、現地採用では「スキル重視」 です。
「同じ経験年数だから給料が上がる」と考えていると、ギャップに驚くことになります。
20~65歳の会社員(サラリーマン)の平均年収は?平均年収ランキング(年齢別・年代別の年収情報)【最新版】
- 30代全体の平均年収:
451万円 - 30代男性の平均年収:
504万円 - 30代女性の平均年収:
390万円
これらのデータから、30代男性の平均年収が500万円を超えており、30代全体でも451万円となっています。
したがって、「30代で年収500万〜800万円の人が多い」という表現は、平均値から見て適切であると考えられます。
- 金融—540万円
- IT/通信—505万円
- 総合商社—494万円
- メーカー—487万円
- インターネット/広告/メディア—473万円
- 建設/プラント/不動産—472万円
- 専門商社—457万円
- メディカル—431万円
- サービス—419万円
- 小売/外食—389万円
やはり金融・ITはいつの時代も高給ですね!
- スタッフレベル:
50,000THB(約23万円)
*日本人のワークパーミット(労働許可証)取得条件として、基本給50,000THBと法律で設定されています。 - 2〜3年の経験者:
55,000〜60,000THB(約25〜27万円) - スーパーバイザー・アシスタントレベル:
60,000〜70,000THB(約27〜32万円) - マネージャーレベル以上:
80,000 THB以上(約36万円以上) - GMレベル:
100,000 THB以上(約46万円以上)
タイの現地採用の給与は、日本の平均年収と比べると同等、またはやや低い傾向にあります。
30代の年齢・業界別での平均値がわかりませんが、きっとマネージャーレベルを想定していただければご自身と比較できるのではないでしょうか?
参考までに2025年のタイの昇給率は平均4.47%と予測され、前年の4.37%からやや上昇する見込みです。https://www.wisebk.com/asean_news/298276/
つまり、「日本と同じ感覚で転職すると、同等または収入ダウンに驚く」 ことになります。
事前に現地の物価・給与相場をリサーチし、交渉に備えることはとても大切ですね!
②現地採用と駐在員では待遇が大きく異なる
東南アジアに転職した知人から「駐在員はすごくいい待遇だった!」と聞いたことはありませんか?
運転手付きの日常、家政婦が部屋の掃除をしてくれたり、アクセスの良いサービスアパートメントに住んだり・・・など羨ましい情報ばかりが耳に入ってきます。
実は、「駐在員」と「現地採用」では、待遇がまったく違います。
もしあなたが「駐在員のような高待遇を期待している」のなら、現地採用での転職後にがっかりするかもしれません。
タイ駐在員の年収はいくら?給与と福利厚生で手取りが増える?
一般的に、駐在員の年収は現地通貨と日本円の2種類で支給されます。
「駐在員は年収が2倍になる」言われるのは、この支給方式によるものではないでしょうか。
【転職】給与相場比較~インドネシア/タイ/ベトナム~(現地採用@東南アジア)
- 駐在員(現地支給分):
月収30万~50万円、年収360万~600万円程度とされています。 - 現地採用:
職種や経験によりますが、マネージャーレベル以上で80,000 THB以上(約36万円以上)。
【転職】給与相場比較~インドネシア/タイ/ベトナム~(現地採用@東南アジア)
- 駐在員:
多くの企業で家賃補助が提供されることが一般的です。 - 現地採用:
一部の企業で支給があるものの、基本的には自己負担となる場合が多いです。
- 駐在員:
年2回のボーナスが支給されることが一般的です。 - 現地採用:
企業によって異なりますが、ボーナスが少ない、または支給されない場合もあります。
- 駐在員:
多くの企業で医療保険が提供されます。 - 現地採用:
企業によっては提供されない場合もあり、自己負担となることがあります。
現地採用の場合、銀行口座の開設、家賃の支払い、税金の手続きなど、生活に関わるさまざまな手続きを自分で対応する必要があります。
一方で、駐在員は会社の都合で派遣されているため、多くの場合、現地法人からのサポートを受けられます。
ただし、現地採用でも、交渉次第ではHRや職場の仲間達からサポートを得られる可能性があります。
最終的には、あなた自身の行動と交渉力が鍵を握ります!
狙えるなら「駐在員ポジション」を目指すのも手!転職エージェントには現地出向が前提の案件も少なくはありません。担当者とよく話し合いましょう。
③給与交渉をしないと「損をする」
日本人は「提示された給料をそのまま受け入れる」傾向が強いですが、これは海外ではNG行為 です。
特に東南アジアでは、給与交渉が一般的です。
交渉しない人は「安く雇える人」と思われ、後で後悔することになります。
「提示された給料をそのまま受け入れる」——これは日本人がよくやりがちなミスです!
しかし、東南アジアでは給与交渉が当たり前。
交渉しない人は「安く雇える人」と見なされ、結果的に低い給料で雇われてしまう。
では、どうすれば「年収アップを実現する交渉」ができるのか?ここでは、私の経験で実践した給与交渉のステップを解説します。
メジャーリーグ方式の「自分の市場価値最大化」戦略
採用企業は「候補者が相場を知らない」と判断すると、最低ラインの給与を提示する傾向があります。
一方、メジャーリーグの日本人選手が国内の何倍もの契約金を得られるのは、「日本基準」ではなく「グローバル基準」で自身の価値を評価し、交渉しているから です。
この考え方を海外転職の給与交渉に応用すれば、自分の市場価値を最大限に引き上げることが可能 です。
まずは、自分の業界や職種の現地給与相場を調査し、適正な価格を把握することから始めましょう。
メジャーリーグ方式の「自分の価格決定術」とは?
メジャーリーグで日本人選手の契約金が高騰する理由は、単純に「アメリカだから給料が高い」わけではありません。
そこには、市場価値を最大化するための戦略 があるのではないでしょうか?
大谷翔平選手の活躍は、日本人にとってビッグニュースです。
彼の年俸は、エンゼルス時代からドジャースへの移籍で大幅に増加しました。
2023年、エンゼルス在籍時の年俸は約3,000万ドル(約43億円)でした。
その後、ドジャースと10年総額7億ドル(約1,015億円)の契約を結びました。
この契約では、年俸の大部分が後払いとなっており、最初の10年間は年俸200万ドル(約2億9,000万円)で、2034年以降の10年間で6800万ドル(約98億6,000万円)を受け取る予定です。
単純計算では、年間約100億円の収入となります。
そこには、市場価値を最大化するための戦略 があります。
- 「市場基準」ではなく「グローバル基準」で価格を決める
- 「実績」を数値化し、比較可能なデータとして提示する
- 「独自スキル」や「ポジションの希少性」を活かす
- 「競争環境」を利用して、条件を引き上げる
- 「総額」で交渉し、給料以外の条件も最大化する
これを給与交渉に応用すると、「日本人枠の給料」ではなく「グローバル市場の給料」で評価されるようになる。
「市場基準」ではなく「グローバル基準」で給料を決める
転職時の給与設定は、その後の月給や年収に大きく影響するため、自分の価値を正しく売り込むことが重要です。
日本企業の年収基準をそのまま海外企業に適用すると、交渉が不利になりがちです。
大切なのは、「日本基準」ではなく「世界基準」で自分の市場価値を評価し、適正な条件を引き出すこと です。
基準 | 日本の考え方 | メジャーリーグ方式の考え方 |
給料の決め方 | 「前職の年収+α」 | 「市場での価値に基づいた価格」 |
評価基準 | 年功序列、社内評価 | 実績、スキル、ポジションの希少性 |
交渉の前提 | 会社側が決める | 自分の市場価値を自分で提示する |
自分のスキル・経験の「市場価値」を把握する
企業は、給与を「職種の相場」ではなく「あなたの市場価値」に基づいて決定します。
つまり、自分の経験やスキルが「どのレベルに位置するのか?」を明確にすることが重要 です。
希望給与を裏付けるために行うべき市場調査:
- 転職情報サイトから調べる:
給与レンジの確認。さまざまな求人情報から自分のキャリアに近いものを探し、事前提示額を調べる。 - 登録したエージェントから給与トレンドを確認する:
売り手市場・買い手市場によって給与トレンドが変わります。エージェントとのコミュニケーション一つで収入が変わってきます。 - 給与以外の交渉材料を準備する:
現地の生活コストを考慮し、家賃補助の増額が可能なのか?
「実績」を数値化し、比較可能なデータとして提示する
メジャーリーグの契約金が跳ね上がる理由の一つに、データによる評価 があります。
例えば、投手なら「防御率・奪三振率」、打者なら「打率・OPS・本塁打数」など、数値化された実績 に基づいて評価される。
- 売上UP・利益貢献:
「前年比*%の売上向上」「*億円の契約獲得」 - プロジェクトの成果:
「*件のプロジェクトを成功に導いた」 - 効率化・コスト削減:
「*%の業務効率向上、コスト削減額*円」
感覚的な「頑張りました」ではなく、データで「価値」を証明すれば、給与UPの説得力が増します。
どの職種でも「実績の可視化」は可能!
営業職の方々は売り上げ実績など数値化できる指標が多いですが、専門職の場合は可視化が難しい場合もあります。
成果を示すのが難しいですが、以下のようなポイントで可視化できます。
カスタマーサポート・コールセンター
カスタマーサポートは「売上貢献」が見えづらい職種ですが、「対応時間の短縮」「顧客満足度向上」「リピート率改善」などを数値化すると評価がしやすくなります。
評価基準 | 可視化の方法 | 具体例 |
顧客対応のスピード改善 | 対応時間の短縮 | 平均対応時間*分→*分に短縮 |
顧客満足度の向上 | NPSスコア・レビュー評価 | 顧客満足度*点→*点に向上 |
問い合わせ削減 | FAQ・マニュアルの最適化 | よくある質問の改善で問い合わせ件数*%削減 |
例・実績の可視化方法:
FAQを改善し、問い合わせ件数を前年比*%削減。顧客満足度も*点向上
人事・労務・総務(バックオフィス業務)
人事や労務、総務といったバックオフィス業務は、売上や利益に直結しないため、可視化が難しい職種です。
しかし、「組織の効率化」「コスト削減」「社員満足度向上」などの観点から可視化できます。
評価基準 | 可視化の方法 | 具体例 |
業務効率化の成果 | 導入した施策の効果 | 「新システム導入で工数*%削減」「ペーパーレス化でコスト*万円削減」 |
採用活動の成果 | 採用実績・改善率 | 「年間*名の採用成功」「離職率*%改善」 |
従業員満足度 | アンケート結果の変化 | 「社内満足度が*%向上」「研修満足度*点→*点」 |
例・実績の可視化方法:
新しい評価制度を導入し、社員満足度が前年比*%向上
研究・開発・R&D
研究職は「成果が出るまでに時間がかかる」ため、短期間で実績を証明するのが難しい 職種です。
しかし、「特許取得」「論文発表」「プロジェクト成果」などを活用すると可視化しやすくなります。
評価基準 | 可視化の方法 | 具体例 |
研究成果の可視化 | 特許・論文・学会発表 | 「特許*件取得」「学会発表*回」 |
開発期間の短縮 | プロジェクトの効率化 | 「開発期間を*ヶ月短縮」「研究成果の実用化率*%向上」 |
コスト削減効果 | 研究コスト・リソース管理 | 「試作コスト*%削減」「原材料費*%削減」 |
例・実績の可視化方法:
新素材の開発を担当し、特許*件取得。従来技術より*%コスト削減に成功
エンジニア・IT・開発職
エンジニア職は「コードを書く」ことが主な業務ですが、それだけでは評価が難しいため、「開発した機能の影響」「バグ削減」「作業効率化」 などを数値化すると説得力が増します。
評価基準 | 可視化の方法 | 具体例 |
システム開発の貢献度 | リリースした機能・改善点 | 新機能リリースでユーザー満足度*%向上 |
バグ削減・品質向上 | 修正件数・不具合率の低下 | 「バグレポート*件修正」「システムダウン率*%改善」 |
作業効率の向上 | 研究自動化・最適化の効果 | 「テスト自動化で工数*時間削減」「データ処理速度*倍向上」 |
例・実績の可視化方法:
システム改修により、レスポンス速度を*%向上させ、ユーザー離脱率を〇%削減
クリエイティブ・アート系
クリエイティブ職は、成果を定量的に測るのが難しい業種の一つです。
私自身も海外でクリエイターとして活動していたため、この点で給与提案に悩んだ経験があります。
特に、「デザインが売上にどれほど貢献したか」や「ライティングがどれほど影響を与えたか」を数値化するのは非常に難しいですが、商品のデザインにおいては、「商品価値」「ブランドイメージ」「生産性」「コスト」など、さまざまな要素に影響を与えるため、これらを数値化・指標化することで、より客観的な評価が可能になります。
評価基準 | 可視化の方法 | 具体例 |
担当したプロジェクトの規模 | 開発した製品の販売台数・売上規模 | 「デザインした製品が*万台販売」「年間売上*億円の主力製品に採用」 |
ブランド価値の向上 | 市場評価・受賞歴 | 「デザインした製品が**デザイン賞受賞」「業界誌で高評価レビュー獲得」 |
生産性向上・コスト削減 | 製造コスト・工数削減 | 「素材変更により*%のコスト削減」「組立工程を簡略化し、生産時間*%短縮」 |
例・実績の可視化方法:
デザインアワードを受賞し、業界誌で高評価を獲得
産業界では、人材の引き抜きが日常的に行われています。
採用企業は常に「競合他社(コンペティター)」を意識しており、その競合を上回るために、ライバル企業から優秀な人材を採用しようとします。
もし「この企業は、私の**のスキルを求めているはずだ」と想像できるなら、そのスキルがどのように貢献できるかを具体的に示し、強くアピールすることが重要です。
可視化が難しい職種でも「実績の見える化」は可能
- 関与した案件の規模:
プロジェクトの大きさや影響範囲 - プロセスの改善:
業務効率化、時間短縮、コスト削減 - 成果の影響度:
満足度向上、エンゲージメント増加、品質改善
営業職以外の人も、「どのように成果を数値化できるか?」を意識すれば、転職時の給与交渉が格段に有利になるのね!
まとめ:年収ダウンを防ぐ!東南アジア転職の給料交渉術
「交渉なし=損をする」と心得よう!
「海外転職=給料が下がる」というのは、交渉しない人の話です。
正しいリサーチと交渉術を身につければ、年収ダウンを防ぐどころか、むしろアップも可能です!
現地採用で働く日本人の多くが「給料ダウン」を経験していますが、その理由は以下の3つの落とし穴にはまってしまうからです。
- 給料交渉をせずにオファーをそのまま受け入れる。
- 現地の給与相場を知らずに転職活動を行う。
- 転職理由が曖昧で、面接でうまくアピールできない。
これらの落とし穴を回避すれば、年収ダウンを防ぎ、むしろ給料アップも狙える戦略が存在します。
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未来は自分の手の中にある
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